充実の関連施設

本学の礎となる「つしま医療福祉グループ」は、1983年5月に「社会福祉法人札幌栄寿会」（現ノテ福祉会）を設立し、その後、各種高齢者施設の設置・経営と21世紀に必要な医療福祉の人材育成のため、学校法人日本医療大学を設立するなど、これからの時代を見据え「介護」と「医療福祉の人材育成」を展望した新たな医療福祉グループを形成してきました。
本学は医療・福祉分野において、先駆的な取り組みを行ってきたグループならではの強みを活かした“真の実学教育”をもって、社会に必要とされ世界で通用する医療・福祉の人材を育成します。

ノテ福祉会は、多様なニーズを有する高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう「特別養護老人ホームを“核”としたノテ地域包括ケアシステム」を独自で開発し、実践しています。特別養護老人ホームを地域の介護拠点とし、ノテ福祉会が開発し国の制度となった「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」、認知症の方に最適なサービスである「小規模多機能型居宅介護」この２つのサービスを中心に、施設に入所している方のみならず、在宅で暮らす高齢者や介護に関わる人々も支えています。
現在、札幌市内５地域・仙台市・東京都・船橋市において展開しており、同グループ内法人の日本介護事業団も奈井江町・江別市において実践しています。年齢や障がいの有無に関わらず、誰もが住み慣れた地域で生涯安心して暮らしていくことができる共生社会の実現に向け、グループ全体で取り組んでいます。

緑豊かな北欧の国デンマークでは、人々が安心して歳を重ね、高齢期においても生きがいと誇りを持って暮らしています。それは年齢や障がいの有無に関わらず、誰もが独立した社会的存在として尊重される「ノーマライゼーション」の思想に基づいているからです。ノテ福祉会ではその思想の実現を目指し、高度で総合的な福祉コミュニティの拠点として、デンマークの代表的な童話作家であるH.C.アンデルセンにちなんで「アンデルセン福祉村」を開設しました。高齢者施設・大学校舎・障がいのある方の就労の場がコミュニティを形成しています。

2021年春、江別市に地域共生社会の実践場「ココルクえべつ」がオープンしました。「ココルクえべつ」は、つしま医療福祉グループ、江別市、北海道が3者連携のもとつくり上げた、誰もが住み慣れた地域で生涯にわたって安心して暮らし続けられるまち、そして障がい者や子ども、若年層、高齢者など多様な人々が交流し、生き生きと暮らすことができる「共生のまち」です。